ことのほか長かった今年のシルバーウィーク。いつものわんちゃんのお散歩に、お孫さんが付き添っている様子がちらほら見られた。
「楽しくっていいですねー」と声をかけると、「あなた、大変よ」といささか真顔の飼い主さんたち。
「シルバーウィークは、『シルバーが大変なウィーク』なのよ」
ハイパーなお孫ちゃんのお相手は、おばあちゃんもわんちゃんもしんどくなってくるんだそうだ。
普段、大人だけの静かな家庭での暮らしに慣れていると、そうなるよね・・・。
孫はおろか子供さえ無縁の我が家は、全般的に地味で平坦なシルバーウィークを過ごしました。そんな中でハイライトだったのが多摩川に遊びに行った日。
ワイルドだぜ～。
ホリーがいると、たのしいな。
朝の散歩のあと、ごはんを食べたらいつもはホリーの昼寝タイム。しかし、慌ただしく荷造りをする私の様子に、ホリーも何か勘付いたらしい。そわそわしながら、私と一緒に部屋を右往左往していた。
出かける前にー、と、おしっこをさせにもう一度散歩に出かけ、帰って来たところに、レンタカーを借りに行っていたおとーさんが帰宅。大っきらいな車を見て、腰が引けるホリーをいったん家に入れる。車に乗せられるのに気付いて、2 階に逃げ込んでしまうかしら、と思ったら、けなげに玄関でお座りして待っている。身体はぶるぶる震えているのに、「ホリーも行く！」と鼻声で訴えかけてくる。私のホリーはむちゃくちゃかわいい、いい子。
車に荷物を積み込んでから、ホリーを後部座席においたケージへと誘導。怖い、行きたい、でも怖い。躊躇しつつも、勇気を出してケージに入り、おとなしく丸くなるホリー。
今回は、ホリーを連れて県境を超える一泊旅行に出ます。ホリー史上最長のドライブになるでしょう。
そんな旅の強い味方が談合坂サービスエリア。
ドッグランがあるんだぁ。じゅうぶん遊んで、疲れさせ
おねむでドライブ続行。おかげで車酔いせずに済んだね。
到着したのは山梨です。
おとーさんがトレランの練習でやって来たという山に登ります。おとしものをしないようにしようね。（ホリー専用のたくさんの水と、うんち袋を持参しています。）
がぜん元気が出るホリー。
ほんとうだったら富士山が見えるはずの頂上にて。せっかくの山梨への旅でしたが、今回の旅行の間中、富士山は一度も姿を見せてくれませんでした。
リフレッシュしたら、再び車にのって、今回のお宿となる Asagiri Field Dogs Garden さんへ。
素敵なドッグランがあります。
行ったのが平日だったので、広大なランを貸し切り状態。
ごろごろしちゃうわよー。
そして芝まみれ。
楽しげに走り回ったら、まったりしちゃうホリーちゃんでした。
今回コテージに宿泊しましたが、利用者は他にキャンプで利用していた 1 家族のみ。静かに過ごせました。
<<コテージに泊まる場合の覚書き>>
・ 足ふきタオルが室内に準備されていました。（ホリーの足ふきは持参したので使いませんでした。） 他には消臭剤などもありました。
・ 宿泊客は、犬のうんちを専用のごみ箱に捨てさせてもらえます （ランにはビニール袋も用意されていました）。
・ 人間用のトイレは室外にあります。
・ コテージ前に各戸専用の水道があります。（屋外です。）
・ お風呂は共同。30 分ごとの予約制で利用します。お湯は利用者が溜めるようですが、今回はシャワーのみで湯船は利用しませんでした。タオルはないので持参。シャンプー・リンス・ボディソープ、ドライアーはあります。宿泊者が 2 組と少なかったのでゆっくり利用できましたが、利用者が多い時はもっとせわしなさそう。そして、お風呂場の時計が壊れていたので （もう直ったかな）、混乱しそう。
・ テレビの映りはあまりよくないです。まさかの、NHK 総合が映らず （教育テレビは映る）。
犬が布団に乗らないようにしてください、ということなので、家からホリーのベッドを持ってゆきました。布団の上に敷くタオルかシーツのようなものを使えば、ワンちゃんが乗っかっても大丈夫だそうです。ホリーはおりこうにベッドにおさまってくれました。
小型犬用のランも使っていいですよと言ってもらったので、そちらにも行ってみる。
こちらのランにはナイター設備もあるので、日没後にも楽しめますよ。
食事は、広いテラス席でのバーベキュー。わんちゃんも同席できます。
富士宮焼きそばを焼いちゃうのだ！
「おかぁさん。ホリー、ワンバーグが食べたいわん～」と、めずらしく甘えん坊モードでかわいくおねだりされてしまったので、
わんこ専用メニューから、特性ワンバーグを頼んであげました。よい子でおすわりできるかな？
あ・・・・・・！ ほーちゃんったら、お行儀悪い。
たくさん緊張して、いっぱい走って、おいしいものをたらふく食べて、ぐっすり眠るのでした。
翌朝はおとーさんと一緒にちょこっと早朝ランに出かけました。
いったんお宿に帰って、再びドッグラン三昧。この日は、こちらのランではフリスビードッグの大会が開催されるそうで、前日の静けさから一転、たくさんのわんちゃんたちが続々と車で乗り付けて来ました。が、どうもホリーが居るとフリスビーの練習がしにくいようで・・・。結局ホリーが遊んでいる間は、他のわんちゃんたちはランに入って来ませんでした。
フリスビードッグはボーダーコリーが主流なのかなー。大勢集まっている様子は壮観でした。ホリーもわんちゃんたちが気になる様子でしたが、どんなに吠えたてられても、吠え返さない。やっぱり良い子のホリーでした。
ヨガのポーズで心を落ち着かせるの。
たくさん遊んだから、帰ろうね。
「また車に乗らなきゃダメなのねー・・・」
途中で、湖のほとりに佇むおいしいパン屋さんに立ち寄り、
ホリーはおそるおそる
水に入っていました。シャンプーとか雨の日の散歩とか嫌がる割に、池とか川とか嫌いじゃないのよね、ホリーさんは。
帰りもやっぱり談合坂の SA で休憩しました。上り方面にもドッグランはありますが、きれいな芝生の広場もあってくつろげます。
そして何とか無事、元気に（車酔いもせず）家族旅行を終えることができました。
※
たのしかったね。また行こうね。
天気予報で唯一晴れマークがついていた先の土曜日に、ホリーのだいすきなドッグランに出かけてきました。
車は相変わらず怖いけど、自ら乗り込むようになり、最初から最後までハァハァしているけど、きゅんきゅん泣かなくなりました。ホリーさんえらい、成長してる！
園に入るなり、大きい子たちにとり囲まれたホリー。だいぶテンパっていました。
最初こそみんなを後に従えて猛スピードで駆け回ったものの （たぶん、怖くてびびっていた）、その後はみんなから距離を取り、ひとりぼっち状態。みんな優しい子たちなのになぁ・・・。
我が家に来た当初、ホリーの引きの強さと私への無関心が心配で、トレーナーさんが経営する近所の犬の幼稚園に半年ほど通いました。
先生の教えにしたがい、地道な努力を積み重ねた結果、やみくもにぐいぐい引っ張ることはなくなり、アイコンタクトもとれるようになりました。ホリーのような元野良っ子は、万が一逃亡してしまったら絶対に捕まえられないだろうことが予想されたため、幼稚園で教えてもらってほんとうによかったなー、と思うのです。それでもまだ、頑固なホリーは、自分がしたくないときや、テンパリすぎているときには、堂々と指示を無視するので、まったく安心はできませんが。
その一方、誰とでも楽しく遊べていたホリーは、幼稚園で気の強い大きなオスの子に対して空気を読まない振る舞いをしたことが原因で、上に乗っかられて怒られてしまったそうです。それ以来、自分より大きい子を怖がるようになってしまいました。
犬同士、適切な振る舞いができるようになるために必要な通過儀礼だったと思うのですが、だいすきだった幼馴染の黒ラブくんさえも怖がるそぶりを見せるようになってしまいました。それはすこし残念です・・・。
<<いいの。ホリーはおとーさんにあそんでもらうから>>
前の週に、悪天候の中で開催されたレースでこけたおとーさん、肋骨にヒビが入っているのに、可愛いホリーのためにがんばってくれています。
そのうち、おともだちも次々と帰って行き、あんまり走れなかったけどうちもそろそろ引き揚げようか、と話していたときに、救世主あらわる。
率先して走って誘ってくれる若いボーダーコリーの女の子と、ホリーのむっちゃ好みのタイプ （白くて優しそうで大きすぎない）の男の子。
やっぱりランはこうでないとね。
すっかり満喫できたようすのホリーです。
ランへの滞在時間 2 時間は新記録。
近く新たな課題が待っています。
ホリーと一緒に、がんばろう。
